原宿、大阪の常設劇場、そして ももクロ 〜 AKB を思う

AKB48の二番煎じとも思えるアイドルプロジェクトを最近発見しました。


原宿。HRJK96(原宿ナインティシックス)。現在オーディション中。
大阪。JK21。既に常設劇場で定期公演中。


いろいろ調べていくと、どうも、僕にはあまりどちらも関係なさそうな雰囲気です。
このように、常設劇場公演を中心的活動をするアイドルが次々出てきてる感じですが、運営のノウハウはAKB48劇場には到底かなわないだろうと思います。


それより、お話があさっての方に飛びますが。常設劇場も持っていなければ、数多くのファン層も獲得していない地下アイドル状態のユニットのお話です。

スターダストプロモーションYouTube公式動画
「スタデジ」より転載

http://ps1.bbquest.jp/m/a/2/img/0000087414.flv

http://ps1.bbquest.jp/m/a/2/img/0000087405.flv
スターダストプロモーションももクロ(ももいろクローバー)っていうアイドルユニットが存在します。その ももクロ の かなこ(百田夏菜子、現在リーダー)。この子が今、僕にとって非常に気になる存在です。
先日、アキバのミニライブに1000円で行ってきたんですけど。80人くらいしかお客さんが来てなかったのに、みんな一生懸命けなげに歌って踊ってMCしてる姿に感動すら覚えました。
この姿を見ると、ホールを中心に全国ツアーライブが組めるハロー!プロジェクトがどれだけエリート集団なのか、AKB48のシアターガールスですらどれほど恵まれているのか。そんな思いが頭をよぎりました。
オリコンでデイリー11位に入っただけでメンバーが泣いちゃう位よろこぶなんて、どれだけメジャーな人気に飢えていることか。でも、目の前のお客さんは100人にも満たない。それでも、ふてくされる事無く演じるって言うのはある意味プロ根性の塊であり、女子中学生中心のメンバーなのにエライなあと思うことしきりでした。ファンも決して同世代なんて事は無くって、自分よりはるかに年上のヲジサンもちらほら混じっててもいやな顔一つしないのもさすがです。
今の僕の希望は、ももクロ のライブをもっともっと見ることです。AKB48の劇場公演くらい、すぐ近くで繰り返し、彼女達の頑張る姿を見ていたいです。ぶっちゃけ、実物を見ちゃったんですけど、とにかく素直で可愛らしい。歌、ダンス、MC、メンバー個々のからみやリアクションに至るまで動いてるのを見るだけで可愛くって癒される。そんな感じですね。
メンバーと同世代の方はそんな風には感じないのかもしれないけど、僕のようなヲジサン世代からみたら、完全に癒され天使ですね。存在そのものが意味があるみたいな。「そこに只いてくれるだけでいいよ」みたいな。なんかそんな存在。
この子達は適切な世間への認知手段・手法を使えば自然にある一定のファン層までは確実につかめると思います。
ただし、AKB48のように中高生の支持を得れるかというと、そのあたりは、非常に不透明ではありますけど。
でも、少子高齢化で、中高生って言ってもその割合は日本の人口に対してとても少ない。なので、それ以上のアダルト世代以降がファン層になってくれれば十分にブレイクといえるんですけどね。
でも、なかなか世間はそうは見てくれません。「イイトシした大人がアイドルに夢中になるなんて!」という目で見られて、あまりいい顔はされません。アイドル界隈って、昔から小中高生に火が付いて、徐々にそれよリ上の世代に広がっていくって言う。そういう過去の歴史があったから。AKB48電通さんを駆使してそういう売り方をして、成功しかかってるわけですけど。それが、今の時代の唯一正しい売り方かっていうとそうじゃないと僕は思っています。
そういう売り方が出来たこの国の最後のスーパーアイドルがかつての国民的アイドルグループ モーニング娘。であったわけでして。AKB48がかつての モーニング娘。ほどブレークするかっていうと、今の中高生〜大学生中心のファン層では無理だと断言していいです。
この国の人口の中心的世代ではないからです。確かに、イメージ的に、同世代の圧倒的支持を得てるというのはプラスに働きます。でも、それで、お金が儲かるアイドルグループになれるかったいうと世の中そうは甘くないと思います。
人口の最多数世代は、団塊ジュニア世代。つまり、30歳代後半の世代です。中年初期といってもいい年代。青年期を終わって中年のヲジサン、ヲバサンに入ったばかりの世代です。この世代に向けて商売をするのがもっとも経済学的には利にかなってるはずなんです。特に婚期が遅れている今の日本。この世代の独身男性をターゲットにすればかなり有力なショービジネスになるのではないかと思います。
なので、ももクロ は目指すなら、AKB48の商売の形、ビジネスモデルは真似しないほうがいいと僕は思います。かといって、メディア露出を極端に嫌がってライブ中心、現場中心、ヲタク囲い込みのハロー!プロジェクト商法がいいともいえません。それは、メンバーの認知が広がらず特定のヲタにのみ認知された地下アイドル化への道です。
ももクロ は、このどちらでも無い独自のマーケティング手法を駆使する。そうして、最有力世代である30歳代後半向けのアイドルユニットとして世間にプロモーションすれば、案外いけるんじゃないか?彼女達を実際に見てそう思いました。このままアキバ方面の地下においておくのはもったいないなと思います。

衣装のデザインが和洋折衷で天才的に可愛い。SDN48の着物ドレスもこういうのを希望。